ギャンブラーの誤謬とは?投資家なら知るべき心理学

ギャンブラーの誤謬とは、「少数の法則」から成る誤謬(誤り)です。

コイントスの結果は「表」「裏」のどちらかであり、確率は「2分の1」です。

仮に20回表が続いたとして、21回目に表がでる確率は「2,097,152分の1」となります。

21回目に表と裏、どちらがでるか問われれば恐らく殆どの方が裏を選択するかと思います。

しかし、ここで誤ってならないのが次に表、裏、どちらもでる確率は「2分の1」だということです。


21回連続表が出る確率は極めて低いですが、それは母数が21の場合であり、母数が何万とあれば確率は極めて「2分の1」に近しくなります。(平均値への回帰)

コイントスが21回しかできないのであれば、21回連続で表がでることはほぼありえない確率ですが、母数が大きければ21回連続で表がでることも決してあり得なくありません。

しかし、「それはあり得ない」と決めつけ誤った判断を「少数の法則」からしてしまうのです。

※「少数の法則」とは分母を見ずに、直近の試行から判断すること。

  • パチンコ店では当たりすぎた台は、これ以上当たらないと判断され、反面当たりがない台は、そろそろ当たるはずという思い込みを生みます。
  • カジノではルーレットで黒が10回続けば、次は赤になるはずと決めつけ大勢がチップをベットします。


一見確率に則った合理的な行為に見えますが、それぞれ大元の確率で運試しをしているだけなのです。

ギャンブラーの誤謬はギャンブルだけでなく、投資にも当てはまる事例がいくつかあります。

今回はその事例をいくつか紹介しようと思い記事にしました。

ギャンブラーの誤謬による投資の失敗例

ギャンブラーの誤謬による投資の失敗例として、代表的なのは逆張り、またマーチンゲールを用いた投資法が挙げられます。

前者の逆張りについて、チャートにも陽線、陰線どちらかしかありませんから、陰線が仮に10日も続けば一旦の反発はあるかもしれないと誰しもが考えます。

しかし、相場に底も天井もなく、加えて相場には心理だけでなく、社会情勢も加味されるので確率は2分の1でない可能性もあります。

たまに相場分析をしていく中で、「下げすぎ」「上げすぎ」といったワードを目にしますが相場に上げすぎも下げすぎも存在しないこと、陰線が10日続いたとしても、20、30日と続く可能性を考慮することも投資家として重要です。

2020年4月20日には、原油価格が「1バレル=マイナス37.63ドル」となり、価格が0以下になる異常事態に陥り多くのトレーダーたちが多くの損を被った。
※マイナス価格とはつまり、この場合だと1バレル(約119L)の原油を受け取る代わりに37.63ドル貰えるということ。
当時原油の需要が極端に低くなり、買い手が誰もいなく、貯蔵できる場所がなくなった為にこのような事態となった。


一方、マーチンゲールでも同様ギャンブラーの誤謬があります。

仮にですが、勝率が50%で安定するような手法があったとして、負けるたびに投資額を増やすことも大きな誤りです。

一見50%⇒75%⇒87.5%と勝率は上がりそうですが、分母が大きい限りは50%は50%です。

合理的に勝率が負けるたびに加味される手法であれば、マーチンゲールも合理的で正しい判断ですが、勝率が50%と一定の場合はマーチンゲールを用いること自体がギャンブラーの誤謬と呼べますね。

カジノのルーレットも一見マーチンゲールを用いれば永遠の不労所得を得られそうですが、まさにこの典型例で、同様にギャンブラーの誤謬です。

私たち人間は、「少数の法則」から直近の結果から、次の結果を予測する傾向にありますね。ギャンブラーの誤謬をしないよう、大数を見ることが大切です。

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