現在バイアスとは?あなたが「それ」を先延ばしにしてしまう理由【行動経済学】

面倒なことを後へ後へと後ろ倒しにしてしまう、まさに小学生の夏休みの宿題でこのような経験はなかったでしょうか?

後〇日もあるやと宿題を先延ばしにし、遊ぶことを最優先にしてしまう行為です。

実は、一見ただのだらしない行為ですが、これは「現在バイアス」という行動経済学の観点から見た人間の心理的現象なのです。

今回は、この「現在バイアス」について解説し、また回避する方法について記事にしました。

現在バイアスとはなにか?

現在バイアスとは、現在の楽しみを優先し、計画していた行動を先延ばしにしてしまう心理傾向です。

具体的に言うと、学生時代の夏休みの宿題。夏休み最終日にあわてて宿題を終わらせた経験はないでしょうか?

次は貯金で例えてみましょう。1日500円の貯金を守れずに、500円のデザートを食べてしまったり、また貯金箱は貯まりきってないのに途中で開封し使ってしまう。こういった経験はあったりしませんか?

実はこれら全て、現在バイアスによる行動なのです。

先延ばしにしてしまう心理

あなたが何かを先延ばしにしてしまう理由は、現在バイアスが働いてるためです。

「宿題という嫌なものは早く終わらせなければとわかりつつも、ついつい先延ばしにしてしまう」

「1日1度の贅沢を我慢すれば、将来により大きな贅沢が待っているが目先の贅沢を優先してしまう」


客観的に見れば、自制ができないだらしない人間に写りますが、現在バイアスは人間が生まれ持った心理傾向であり、誰もが陥る罠です。

わかっていてもついつい先延ばしに・・誰しもが経験あるかと思います。

双曲割引

現在バイアスと酷似している心理で「双曲割引」というものが挙げられます。

双曲割引も結果的には将来よりも現在を優先させてしまうことで一見双方は同じ心理傾向に見られますが、実は異なります。

現在バイアスは未来の大きな報酬よりも現在の報酬をすぐに手にしてしまう心理傾向です。

一方、双曲割引は未来の報酬の大きさを大きく割り引いてしまうことで現在の報酬を優先させてしまうのです。決して先延ばしにしようとしたわけではありません。

「現在バイアス」は未来の大きな報酬はわかっていても、目先の報酬を優先させてしまう傾向に対し、「双曲割引」は未来の報酬を大きく割り引いてしまい、必然的に目先の報酬が優先されてしまう心理傾向です。

現在バイアスを克服するためには

仕事などに限らず、人生そのものにおいて先延ばしにしてしまう心理が足かせになってしまう場面が多々あります。

わかりやすい例であればまさに貯蓄が挙げられ、資本主義である日本では資産が多ければ多いほど選択肢が増え、資産を増やすことも容易になります。

それほどの資産を築くということは一見難しく感じるかもしれませんが、100万円程であれば高校生のアルバイトでも簡単に貯めることは可能です。

なにがそれを困難にしているのかと言えば、現在バイアスが足かせになってるといって間違いありません。

では、現在バイアスを克服するためにはどのような対策をすればいいのでしょうか?

身近な報酬を遠ざける

現在バイアスを克服するためには、根本的な対策が一番効果的です。

身近な報酬に手をのばしてしまうのであれば、身近な報酬そのものを近くに置かないことです。

例えば仕事であれば、選択肢になるものを身近に置かない。(漫画やスマホを除外する)

これは集中力を高める方法としてもよく挙げられます。漫画やスマホが視界に入る限り、常に現在バイアスが働き、仕事を完了しなければと思いつつもつい娯楽に手を伸ばしてしまいます。

貯金に例えるのであれば、コンビニの出入りを制限するであったり、またはネットショップのアプリそのものをアンインストールしてしまうのも効果的です。

部屋の片づけを始めると、つい懐かしいものを手にとったり、漫画を読んでしまったり、片づけが全く終わらない経験はありませんか?

締め切りを短くする

現在バイアスによって目先の報酬を優先してしまうのは、将来の報酬が遠すぎる可能性もあります。

将来の報酬をより近い将来にする。「締め切りを短くする」ことで現在バイアスを克服することが可能です。

100万円を貯金することと、10万円を貯金することであればどちらが難しそうでしょうか?

当然、後者の方が簡単そうですよね。

締め切りが短ければ短いほど、現在の報酬に左右されることなく将来の報酬に向かって行動することができます。

例えば、100万円を貯金するうえで10万円が貯まる早さよりも、10万円を目標に10万円を貯めるほうが早く貯まりやすいのです。

このように将来の目標を変えることで、自分の心理をコントロールし先延ばしを避けることができます。

最後に

行動バイアスを学ぶことで、つい先延ばしにしてしまう行動を客観的にとらえることができ、それを自制することができます。

将来の目標(報酬)の大きさを常に念頭に置き、目先の報酬と比較し、どちらが重要か一旦立ち止まり考え直すことが大切です。

もし、あなたがそれでも目先の報酬を優先してしまうのであれば、将来の報酬は適切でないかもしれません。一回り小さく、将来の報酬を想定することで今後の自分を自制することができるかもしれません。

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