初期値効果とは?人は選択を拒む【行動経済学】

人はあらかじめ選択されているものを変える負担を拒む性質を持ち合わせています。

例えば、スマートフォンにプリインストールされてるものは利用しないにもかかわらずアンインストールしませんし、ネットショップで商品を購入する際は読まないメルマガも受け取るにチェックをいれたまま購入確定画面まで進みます。

このような性質を行動経済学では初期値効果と言います。では今回、初期値効果の実例などからどのような場面で効果的かについて話させていただきます。

臓器移植の意思表示からの例

脳死した後の自身の臓器移植に同意する割合も国によって大きく異なります。日本でも免許証の裏に、臓器移植の意思表示についてチェック項目がありますよね。

例えば、オーストラリアでは98%、スウェーデンでは86%、反面ドイツでは12%、デンマークでは4%という割合になっており、これらの近しい国々でも大きく異なっています。

この割合の差がまさに「初期値効果」によるものであり同意する割合の高い国は、提供したくない箇所にチェックする仕組みで、同意する割合の低い国は、提供する箇所にチェックする仕組みでした。

このように初期値効果が働く場面では、自発的な意思決定と意思表示を避ける傾向が人にはあるのです。

サブスクリプションからの例

近年サブスクリプション形式のサービスが増加し、特にNetflixは中でも群を抜いて急成長を遂げていますよね。サブスクリプションでよくある話が、初回1カ月無料など無料で試せる期間があることです。

そして、1カ月を終えたあとは課金が始まります。しかし、課金をするか否かはわざわざ訪ねてはきませんよね?1カ月を満了すれば自動的に課金が開始されます。

これが初期値効果を活用した商法であり、サービスを継続したいという意思に、解約する選択を避けこのまま利用を続けようという心理が働き課金率が上昇するのです。

もし反対に自動的に解約になるのであれば、課金率は大きく下がることになるでしょうね。

最終的には課金するか、しないの2択は同じですが、初期設定されてる選択によってその後の行動が左右してしまうのです。

最後に

人生では選択をする場面が多く存在します。今回紹介した例に限らず、初期値効果が働く場面はいくつもあり、ときに非合理的な判断をくだしてしまう場合もあります。

選択の際には初期値効果を思いだして、自分にとって最良の選択をできるよう心掛けていきましょう。

参考文献

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