後知恵バイアスとは?「わかっていた」つもりになってしまう心理【行動経済学】

「やっぱり」「そうなると思った」こういった発言を耳に、もしくは自身の口から発したことはないでしょうか?

物事が起きたあとで、まるでその事象を予測していたかのように勘違いしてしまう心理傾向が私たち人間にはしばしば見受けられます。

行動経済学ではこの心理傾向を「後知恵バイアス」と呼びます。

今回は後知恵バイアスについて解説、また後知恵バイアスがもたらすデメリットについて記事にしました。

後知恵バイアスとは予知していたつもりになる心理傾向

後知恵バイアスとは、物事の結果がでてから、まるで最初から「そうなることを知っていた」かのように錯覚してしまう心理傾向です。

ある商品が売れれば「売れると思っていた」

野球で投手が打たれれば「打たれると思っていた」

事件が起きれば「事件が起きる気がしていた」

このように何の根拠もないのに、元々結果を予知していたつもりになってしまう現象、これが後知恵バイアスです。

後知恵バイアスは様々な局面ででくわし、ときに大きくマイナスな面に働くこともあります。

例えば、ビジネスで上司に成果を報告する際、良い結果であれば「成功するだろうと思っていた」と言われ、一方悪い結果であれば「当たり前だ、失敗するのはわかっていた」と言う具合に、何の根拠もなしに結果から後知恵バイアスによる評価を下されます。

生活の中に後知恵バイアスが働く場面はいくつもあります。もし、わかっていたと思った際には「後知恵バイアスじゃないのか?」と自分に問いかけましょう。

投資に見られる後知恵バイアス

生活、ビジネスの場面で見られる後知恵バイアスですが、投資家にとっても非常に厄介な心理傾向になります。

投資では相場を分析したり、市場の動向を予知する機会が何度もあります。

しかし、後知恵バイアスに捉われてしまうと現在の状況はあらかじめ予想できていたつもりになってしまい、それが結果的に誤った判断に繋がってしまうことがあります。

高騰、下落することはわかってたつもりになってしまう

相場は高騰、下落を繰り返しチャートを構築していきます。

その動きを察知することは投資家にとってとても大切な能力でありますが、後知恵バイアスによってここでも勘違いが生まれてしまいます。

「高騰するのはわかっていた」「下落するのはわかっていた」と事前に相場の動向がわかっていた気になってしまうのです。


この「わかったつもり」になってしまったせいで誤った判断をし根拠もなく強気に相場に参加し、返り討ちにあってしまうことは度々あります。

投資に限っては、後知恵バイアスに限らず過度な自信を持つことは命取りになりますね。

最後に

日常の中で「そうなると思ってた」と思う場面にはいくつか遭遇します。

しかしそれは、後知恵バイアスによる勘違いかもしれません。

もしそう思ったのであれば、一歩踏みとどまり「後知恵バイアスではないか?」と自分に問いかけてみましょう。

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