IKEA効果とは?人は自分の努力を過大評価する【行動経済学】

人は自分が努力、また犠牲を払って残した結果を高く評価する傾向があります。

世界最大の家具量販店「IKEA」では部品がバラバラになった状態で販売されており、購入者はそれを組み立てることによって、家具に対して通常よりも高い評価を行うのです。

この心理効果をデューク大学のダン・アリエリー教授は「IKEA効果」と名付けました。

今回は、IKEA効果について詳しく解説し記事にさせていただきました。

人は自分が努力した結果を高く評価する

人は自分が努力して犠牲を払った結果や、達成した目標を「高く評価したがる」傾向にあります。

実際にデューク大学では「IKEA効果」を証明する下記のような実験を行いました。

折り紙でツルやカエルを作成する。
次に、自分や他の参加者たちが作った折り紙に価格を付ける。

結果、参加者たちは自分の作った折り紙には平均約20円の価格をつけました。

しかし、それに対し他の参加者が作った折り紙には平均約5円の価値しかつけなかったのです。

この実験結果からも人は自分の努力や結果を大きく評価する傾向があることがわかります。

「IKEA効果」が現実に起きた実例

IKEA効果は私たちの生活の中であふれており、言葉通りIKEAの家具のように組み立て式の家具は通常よりも高く評価する傾向があります。

このIKEA効果による代表事例を下記に挙げさせていただきます。

ホットケーキミックス

ホットケーキミックスを利用してホットケーキであったり、ケーキのスポンジを作ったような経験はありますか?

作り方としては単純で、ホットケーキミックスに卵や牛乳を加え、焼けば美味しいホットケーキができあがる優れものです。

しかし、ホットケーキミックスが売り上げを伸ばしたのは1940年代であり、それまでの売り上げは小さいものでした。

当時のホットケーキミックスは粉に水を加えるだけの、今以上にシンプルなものでした。

そこである時、この商品から卵と牛乳の成分を抜き、購入者自身が手を加えるように変えて再度売りにだしました。

すると大きく売り上げが伸び、ホットケーキミックスは人気商品へと成長を遂げたのです。

購入者自身に手間を設けさせることで、商品の価値があがるというのは面白い結果ですね。

トーマス・エジソンですら罠に陥った

トーマス・エジソンとはあの電気の発明で有名なエジソンに違いありません。

しかし彼ですら、IKEA効果により心理効果の罠に陥った事例があります。

エジソンは1900年代後半に直流電気を開発しました。

その後、エジソンの電気会社に入社したニコラ・テスラが交流電気を開発します。

エジソンはこの発明を否定し、交流電気の危険性を広める等により、自信の開発が優位であることにこだわりました。

しかしながら、今現在の社会では彼が愛した直流電気ではなく、交流電気が主流となり使われています。

当時は「電流戦争」と歴史に名を刻む大ごとに発展しましたが、このことの原因もエジソンが自身の開発に愛着を持ちすぎたことが原因ともいわれています。

すなわち、エジソンのような偉大な者であっても心理効果の罠には逆らえないのです。

最後に

今回紹介させていただいた行動経済学は「IKEA効果」でした。

自信の努力の結果というものは、つい大きな評価をつけてしまいがちなのが人間という生き物です。

過大評価を付けてしまうことは、金銭であれば損をしてしまいますし、また目標であれば、目標を押し下げてしまうことに繋がります。

評価が適切なのかどうか?については客観視することによって判断することが可能です。

心理の罠に陥らないよう、心がけましょう。

参考文献

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