メンタル・アカウンティングとは?【行動経済学】

人はお金を取り扱ううえで、ときに合理的ではなく、非合理的な心情的判断を下す場合があります。

例えば、簡単に手にいれたお金は簡単に使ってしまったり、大きい買い物も分割払いをすることによって簡単に支払ってしまったりなど、実際の金額から判断を下すのではなく、そのお金を使うことによって「どう感じるか」によってお金を使ってしまうのです。

このことを行動経済学では「メンタル・アカウンティング」と呼び、またの名を「心の会計」と呼びます。

今回は、生活において最も重要な「お金」の取り扱いについて、行動経済学の観点から記事にさせていただきました。

合理的ではなく、心情的な判断でお金を扱ってしまう

人は、お金に関して意思決定をする際に、合理的な判断をせずに心情的な判断からお金を扱う傾向があります。

例としては、冒頭でもあげさせていただきましたが、楽に手に入れたお金というものは簡単に扱ってしまう傾向が私たち人間にはあります。

2020年、コロナの影響から経済支援のために、全国民に給付金として10万円が配られました。

この10万円は恐らく、殆どの方が即座に使用されたのではないでしょうか?

通常、働いて手に入れた10万円であれば使い方は慎重になり、しっかりと思考したうえで利用するものですが、給付金で手に入れたお金は「もともとはなかったお金」といった心理から通常以上に財布のヒモが緩くなってしまう傾向になるのです。

合理的判断であれば、同じ金額ですから利用方法としても同じべきであるはずのものが、金銭の異なる入手方法によって利用する際の心情も異なり、心情的判断からお金の扱いが異なってしまうのです。

ハウスマネー効果

前項でメンタル・アカウンティングの例として、簡単に手に入れたお金の扱いについて話をさせていただきましたが、この心理バイアスを行動経済学では「ハウスマネー効果」と呼びます。

ハウスマネー効果の代表例としては、パチンコや競馬で幸運で手に入れたお金は、通常よりも失うことに伴う心理的苦痛が少なくなるということです。

▼詳細については下記記事をご覧ください▼

投資家が誤ってしまう心の会計

メンタル・アカウンティングによる個人投資家の誤りとして、次のような事例があります。

急遽、現金が必要になり、持ち株をうることとなった。

現在保有している株は、A社とB社があり、A社は値上がりし、50万円の利益がでている。

一方、B社は値下がりし、50万円の損失がでている状態。

どちらも株価は安定していて、必ずどちらかを売却しなくてはならない。


どうでしょうか?

恐らくこの状況では、B社の株を売却する傾向が高くなることかと思います。

投資家であれば、上昇株は保有し続け、弱い株はすぐに損切りをするのが鉄則になります。

しかし人は損失を極端に嫌う傾向があり、損失分を損をだしている株で補おうとしてしまうのです。

合理的に考えれば、B社の株を現金化し、損失分はA社の上昇株で補うべきです。

▼参考記事(サンクコスト効果)▼

最後に

今回は、心の会計「メンタル・アカウンティング」について話させていただきました。

私たち人間は、お金を扱ううえで合理的な判断でなく、心情的な判断を行う傾向にあります。

この罠に陥ってしまうと、お金を賢く扱っているつもりであったとしても、非合理的な扱いをしてしまっているかもしれません。

メンタル・アカウンティングを意識し、より生活を豊かにするために心がけましょう。

参考文献

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